ほとんど日本中に分布しているツメダニ。そんなツメダニの感染によって起こる病気が、ツメダニ症です。
ツメダニ症は、健康な成犬では感染したとしても、ほとんど症状として現れないことが多いようです。
その一方、子犬や非常に多くのツメダニに感染されたワンちゃんですと、強い痒みとともに、主として背中を中心として、大量のフケが目立つようになってきます。
こうした症状は、一見すると疥癬虫の寄生によって症状を発する、伝染性の皮膚病にも似ていることで知られております。
疥癬虫も人に寄生することがありますが、それはツメダニでも同じです。
そのため、感染の危険のあるワンちゃんなどには、不用意に触れないよう注意するべきです。
ツメダニ症の感染は、すでに感染している犬やネコと触れることによる、直接的な感染の他にも、感染しているワンちゃんが使用しているリードやブラシからでも感染しますし、また、ノミやシラミ、ハエなどといった、わりと大型の寄生虫を媒介として寄生することになる、間接的な感染とがあります。
ツメダニは非常に小さな生き物です。体長はわずか0・5ミリほどですので、人の肉眼で探し出すことは困難です。
名前の通り、頭に大きな爪を持っているのが特徴であるダニで、日本中のどこにでも必ずいるダニでもあります。
最近では、ワンちゃんを室内で飼育される飼い主さんが非常に多くなりましたが、ツメダニはそんな室内にでも必ず生息していると言われます。
主として室内のツメダニは、ミナミツメダニとクワガタツメダニとが一般にも知られておりますが、これらのツメダニは高温多湿を好み、夏から秋ごろにその活動が活発になると言われております。
しかし、気密性の高くなった最近の住宅では、それ以外の季節だからといって安心出来ないことも、広く知られるところです。
そのため、ワンちゃんもほとんど一年中、ツメダニの被害を被ることになってしまったと言えます。
そんなツメダニ症の予防としては、まず大切なのは、感染しているワンちゃんなどとの接触を避けることです。
同時に、日頃からワンちゃんの様子などをよく観察し、異変に気づいたときは動物病院での診察がおススメです。
こうした感染症は、ともかく早めの処置が大事となります。
治療としては、ダニの躯虫薬の投与や寄生虫の駆除作用のある、薬用シャンプーを用いての洗浄が基本となります。
また、ツメダニ症の症状がすでに全身に広がってしまっているような場合は、全身の毛を剃って治療に当たるようなこともあります。